医療現場で急増?モンスターペイシェント

モンスターペイシェントにならないとは言えない

モンスターペイシェント、つまり病院に対して理不尽な要求を出し続け、医療現場の混乱を招くような存在は現在、大きな社会問題となっています。

通常の判断ができる人であれば「どうしてそんなことになるのか」と首をひねってしまいがちですが、実際にはどのような人にでもモンスターペイシェントになる可能性は存在しており、「絶対にならない」とは言い切れないのです。

現在の日本の医療のあり方では、地方には小規模な病院が点在し、都市部には大規模病院が存在するといったような状況となっています。

風邪や軽度の怪我などであれば地方の小規模病院でも対処が可能ですが、癌などをはじめとする重篤な病気の場合は、都市部の病院に入院をせざるを得ないケースがあります。

重篤な症状を持つ患者は都市部に存在する限られた大規模病院に集中することとなりますが、これがモンスターペイシェント発声の大きな原因なのです。

ひとつの病院に重篤な症状を持つ患者が集まるということは、それだけ医師や看護士が、患者の状況をこまめに確認しなくてはならない状況を作り出すこととなります。

常にすべての患者に対して目を向けていなくてはならない以上、より軽微な症状の患者の要求が見落とされてしまったり、入院生活における些細な不満などにも時間を割くことが難しくなってしまいます。

患者としては「そうは言ってもお金を払っているのはこっちなんだから対処をしてほしい」と考えるのが通常ですから、ここで病院と患者で行き違いが発生してしまうこととなります。

例えば「食事をもっと温かい状態で配膳してほしい」というような要求を数度行っても対処してもらえないようなときであれば、患者は最初より強い態度で温かい食事を要求するようになるでしょう。

これが何回も繰り返されていけば、最終的には「モンスターペイシェント」の誕生が引き起こされることとなるのです。

これは特別な事情があって発生していることではありません。

病院はすべての患者の状態を把握する義務がある以上一人の患者の要求にこたえられないケースは発生する恐れがありますし、患者は一人の人間である以上、自身の要求にはこたえてほしいという欲求があります。

モンスターペイシェントは誰でもそうなるリスクがある以上、病院と患者が相互に理解をしあうことが非常に重要といえます。